「しんぶん赤旗」2011/4/18
諫早開門で環境浄化 
漁業者・市民らがシンポ

  長崎県の国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防排水門の開門実現に向けて、諫早干潟緊急救済本部(代表・山下八千代氏)は有明海漁民・市民ネットワークと共催して16日、諫早市内でシンポジウムを開きました。

 主催者の山下氏は漁業被害が続いている漁民の苦しみを訴え、「県民が皆、笑顔になれる方向を考えるべきです」とあいさつ。

 東北大学学術博物館の佐藤慎一氏は、講演で底生生物が水質に与える影響を説明し、開門することで環境が良くなる可能性を示しました。

 「よみがえれ! 有明訴訟弁護団」の堀良一弁護士は、開門を命じた昨年12月の福岡高裁判決の意義についてのべ、同ネットワークの菅波完氏は、科学的な見地から堤防による防災効果は薄い、とのべました。