「しんぶん赤旗」2011/4/15
堤防閉めきり 死滅生物を悼む

 長崎県諫早市白浜で14日、「第14回諫早湾干潟慰霊祭」が行われ、約60人が参列しました。

 国営干拓事業により諫早湾が1997年、293枚の鋼板で堤防が閉め切られ、死滅した魚介類を悼むため毎年行っているものです。

 「諫早湾干潟を憂える大牟田の仲間」が主催し、代表の本昭弘氏は、「一日でも早い開門へ」とあいさつしました。

 「よみがえれ! 有明海訴訟」の馬奈木昭雄弁護団長は「最後まで気を緩めず、即時開門を国に求めていきます」と決意をのべました。開門差し止めの訴訟を公金で起こそうとする県の姿勢を批判し、「来年は開門された諫早湾を臨み、『慰霊祭』をしましょう」とよびかけました。

 参列者が焼香し、鋼板の「ギロチン」が落とされた午前11時30分に黙とうしました。