「しんぶん赤旗」2011/03/09
石木ダム 
有識者交え公開討論会

 長崎県は6日、石木ダム建設事業で、石木ダム建設絶対反対同盟と関係自治体との意見交換会を川棚町で開きました。

 同事業は、県と佐世保市が川棚川の支流である石木川にダムを建設する計画。

 意見交換会には、反対地権者約40人と、河川工学が専門の今本博健・京都大学名誉教授らが参加しました。事実上、反対派が県に求めてきた有識者を交えての公開討論会の形となり、約150人が傍聴しました。

 コスト面で石木ダム建設が有利と示す県側に反対同盟は、これまで県が強行してきた推進策についてふれ、「刃物をちらつかせて脅す強盗と同じだ」と批判。
 今本教授らが学術的な見地から、「石木ダムは中止すべき」と意見をのべたものの、「可能な最善の策を取っている」と県はダム建設推進の姿勢を崩しませんでした。