2011/3/5「しんぶん赤旗」
近く第3陣追提訴へ 
開門求める有明海訴訟

 国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防排水門の開門を求めている「よみがえれ!有明訴訟」で原告弁護団は3日、今月中にも第3陣となる追加提訴することを明らかにしました。
 
 原告弁護団の堀良一弁護士が、第2陣訴訟(長崎地裁)の進行協議後の報告集会で、第3陣は小長井漁協(長崎県諫早市)と瑞穂漁協(同県雲仙市)の漁業者十数人がかかわり、14日に原告結成式を開く予定です。

 諫早干拓をめぐっては、有明沿岸4県の漁民らが起こしている裁判で、福岡高裁は昨年12月6日、国に開門を命じる判決を出し、確定しています。

 この日の進行協議では、国側が、「5月末の環境アセスメント案の発表のため、努力している」とのべ、3月29日に予定されている判決の延期をあらためて要請。

 原告弁護団は、「これでは5月末まで協議が進まない。国から文書等で判決の延期に関する明確な理由の報告を受けた上で、判決をどうするのかを決めます」と国に伝えました。