「しんぶん赤旗」2011/2/21
保育解体「新システム」待った 
広がる署名行動、全県で1万人超

 長崎市では、保育ネットながさきを中心に署名活動にとりくんでいます。

 公立および無認可の保育所の保育士や保護者です。各自治体や県労連にも呼びかけ、長崎県全体で1万738人の署名が寄せられました。署名は全国保育団体連絡会(全保連)が集約して国会に請願しています。

 長崎市で署名の先頭に立ってきた、保育ネットながさきの里玲子さんは「国は保育所を福祉の場としてではなく、単なる託児施設ととらえているのではないか」と語ります。

 これらの署名活動のなかで「子育て・新システム」について、長崎からさまざまな声が寄せられました。

 「『新システム』の説明が国民にちゃんとなされていない。今から不安を感じています」(28歳の女性)

 「私の場合は乳幼児を預けているので、保育の質の低下を一番に受ける。子どもが危険にさらされる不安を感じています」(25歳の女性)

 「待機児童を減らすのであれば、保育所を新たに作れば済む話です。保育は福祉。行政が直接責任を持つべきです」(長崎市内で働く保育士)

 「『新システム』のせいで、安心して子どもを預けられる保育所がなくなります。制度を変えること自体に反対です」(31歳の男性)

 保育ネットながさきの里さんは、「一人ひとりを大切に育てていくことが保育です」と訴え、保育の充実を求めて活動しています。