“漁農対立”誘導を批判 
諫早開門へ赤嶺議員ら調査

 日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は21日、国営諫早湾干拓事業(長崎県諫早市)の潮受け堤防開門へ向けた課題を確認するため現地調査をしました。

 「『よみがえれ!有明海訴訟』を支援する全国の会」の岩井三樹事務局長と同「長崎の会」の坂田輝行氏が案内。堀江ひとみ県議、西田京子市議が同行しました。

 赤嶺氏らは、干拓地内の取水堰(せき)、堤防北部排水門などをまわり、老朽化した樋門や機械が壊れたまま放置された排水機場の実情などをみました。

 岩井氏らは、以前実施された短期開門調査の経過や原告・弁護団が提示している階段的開門について語り、長崎県などが「潮受け堤防があるから」と堤防や排水機場などの整備・補強を怠ってきた現状を指摘。「防災や農場水について、農業者とも知恵を出し合いたいが漁・農対立≠あおられ、そうなっていない」と述べました。

 堀江県議も「農民と漁民の間に入るべき県が対立をあおっている。議会でただしていきたい」と述べました。

 調査終了後、赤嶺氏らは小長井漁協(諫早市)の理事で、開門を求めている小長井・大浦訴訟(長崎地裁、3月29日に裁決予定)の松永秀則団長、1年前に開門賛成に転換した瑞穂漁協(雲仙市)の室田和則副組合長らと懇談しました。