「しんぶん赤旗」2011/2/13
開門までたたかいぬこう 
よりよい防災・農業つくるとき

 「よみがえれ!有明海訴整を支援する全国の会」は12日、瑞穂漁協(長崎県雲仙市)で開門訴訟のたたかいの到達点ど今後のたたかいについて確認する集会を開きました。同漁協は昨年2月、全員協議会で開門に賛成する方針に転換しました。

 同訴訟弁護団の堀良一弁護士と紫藤拓也弁護士が報告。堀氏は、国に開門を命じた福岡高裁判決(昨年12月6日)について国と原告が出した証拠を客観的に評価。

 防災や農業用水の確保難を理由に開門に反対する長崎県の主張について、原告が掲げる段階的開門のスキームを示し、「すでに裁判で否定された国の主張の蒸し返しにすぎない。開門阻止訴訟は全く展望がない。よりよい防災や農業をつくるため力を合わせるベきだ」と訴えました。

 紫藤氏は、長崎でたたかわれている裁判の経過を報告。長崎地裁では開門までの猶予を付けない即時開門を求めるとともに、国が控訴する可能性も明らかにし、「開門を実際に実現するまでたたかいぬきましょう」と呼びかけました。

 小長井漁協(諌早市)理事で小長井・大浦訴訟原告の松永秀則さんが駆け付け「開門への賛同の声を広げるとともに、原告をどんどん阻織して国に開門を迫っていくJと語りました。