「しんぶん赤旗」2011/2/23
赤嶺議員ら漁協役員と懇談
 防災や営農対策早く

  国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防開門に向けた調査で長崎県諫早市を訪れていた、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は21日、早期開門を求める漁協役員と懇談しました。堀江ひとみ県議、西田京子市議が参加しました。

 懇談したのは、国に開門を求めている小長井・大浦訴訟(長崎地裁、3月29日判決予定)の松永秀則原告団長、昨年2月の全員協議会で開門賛成に転換した瑞穂漁協(雲仙市)の室田和昭副組合長です。「漁民の皆さんのたたかいを後押しする国会論戦に取り組みたい」という赤嶺議員に、両氏は経過や思いを語りました。

 諫早市の小長井漁協理事も務める松永さんは、開門反対派の漁協組合長が「開門なら県の事業で受けた補助金を返還させられる」と不安をあおり、漁民を開門差し止め訴訟の原告にしようとしていると告発。「組合長らの横暴を許さないためにたたかいを強めていく」と話しました。

 室田氏は、開門賛成に転換後、同漁協だけ県の補助金の決定が遅れたことなどを報告。
 「干拓地で営農している知人は『開門賛成派の声も聞きたい』と話している。これ以上対立を続ければ、今すぐ必要な防災や営農の対策が遅れて苦しみ続けるのは農家です。水(農業用水)と防災は大きな問題。国・県が責任を持って対策を取るべきです」と話しました。