「しんぶん赤旗」2010/11/29
有明海の生物多様性守ろう 
諫早で4学会合同シンポ

 「有明海の生物多様性保全のための4学会合同シンポジウム」が27日、諫早市で開催されました。日本生態学会、日本魚類学会、日本ベントス学会、軟体動物多様性学会保全委員会の4学会合同での開催です。

 「有明海の特異な生物相・諫早湾の環境復元の意義」をテーマに、諫早湾潮受け堤防の閉め切りによる生態系への影響、2002年の短期開門調査直後の底生動物の増加について講演がありました。

 鹿児島大学理学部の佐藤正典教授が、諫早湾干拓事業に関する学会からの要望書(計4件)提出の経緯を説明し、「貴重な生物が存在する有明海のかけがえのない干潟を守るべきだ」とのべました。(写真)
 韓国順天(スンチョン)市の経済環境局長・催徳林(チェ・ドクリム)氏が特別講演し、諫早干拓と状況や経緯が似通った同市での干潟保全のとり組みについて、干潟をを観光や経済に利用し成功した例を紹介しました。