新しい教育の探求を 
党文教部長が講演 諫早市

 長崎県高校・障害児学校日本共産党後援会は14日、日本共産党文教委員会責任者の藤森毅氏を招き、諫早市内で教育政策学習講演会を開きました。

 藤森氏は、「新しい教育の探求」と題して講演しました。その中で、日本とヨーロッパの学校教育の内容や日本の教職員の働きすぎの現状を数字で示し、ILO条約の基準に著しく違反していると指摘しました。そして、日本の学校教育を抜本的に改革する必要があると強調しました。

  また、教職員の病気休職者が急増している現状を数字で示し、「『先生は大変だ』と言うと、『大変なのは先生だけじゃない』と言われる社会状況の中で、子どもとの関係・親との関係が難しくなっている」と解明しました。   こういった子どもも親もフラストレーションが溜まる社会で、「一番話を聞いてくれそうな教職員にストレスが集中する」と指摘。人間をバラバラにしようとする社会において、「子どものことを第一に考えることが大事。、「人間を蝕む孤独な状況をつくらない仲間づくりが必要だ」と述べました。

 さらに、「愚痴を言い合う仲間がいれば、どんな困難でも乗り切れる」と語り、いろいろなことを考えれば政治と向き合わなければならない現実があることを指摘し、「日本共産党と手を取り合って、仲間を増やしていくことが、社会を取り巻く現状を打開する一歩だ」と締めくくりました。

 講演後、参加者からは教育改革の進め方などについて質問が出され、藤森氏が一つひとつについて、丁寧に答えました。