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青年の平和団体「ピーナッツ」
被爆体験じかに
長崎の青年による平和団体・P‐NATS(ピーナッツ)は3日午前Y時、長崎市内で初めての被爆者訪問に取り組みました。
多くの人に被爆体験を伝えるため、長崎県原水協と連携して被爆者訪問を企画。参加者は7人で7歳の男の子もおり、語り部となった本原町の吉原春夫さん(80歳)の話に耳を傾けていました。
吉原さんは15歳の時に長崎で被爆し、原爆投下直後のことを「熱風によって顔が焼けるように熱かった。とにかく最初は『熱い』という印象だった」と語り、話している途中で胸を詰まらせる場面もありました。
当時、戦況や広島原爆の情報が無く、原爆とわかったのは終戦後で、「戦争に負けた情報は伝わってこないから、仕方がなかった」と吉原さんは語りました。
「被爆当時の話を周囲の人に話しますか」という青年からの質問に「そういった話にはならない」と答え、「原爆の話はこういった場でないと滅多にしない」と語っていました。
青年達は「当時の状況から話していただいて、わかりやすくて聞きやすかったです」(30歳女性)「少人数なので質問することができて、貴重な時間でした」(31歳男性)と感想を語っていました。
P‐NATSは8月の原水爆禁止世界大会に向けて2か月に1回、今後も被爆者訪問を行っていくそうです。 |