「しんぶん赤旗」2010/10/31
長崎市立病院の独法化やめて 
市に「市民の会」

  くらしと地域を考える長崎市民の会(代表・吉田省三長崎大学経済学部教授)は28日、「市立病院の独立行政法人化を中止し、自治体病院としての充実に関する申し入れ」を長崎市に行いました。

 独立行政法人化による市立病院の「医療サービスの質の低下」への懸念や、「安定した労使関係のもとで医療が受けられるのか」という市民の会が疑問を提起しました。

 これに対して市側は、「独立行政法人化によって、高度の医療が受けられるようになり、収益は増え、労使関係は安定する」と返答しました。
 市民の会は「市民にわかりやすい説明がない」として説明責任を果たすよう市に強く要求しました。

 「労使関係の説明は定款ができてから行う」という市の返答に対し、市民の会は、「それでは独立行政法人化が終わってからの説明になるため、何を言っても通らなくなる」と主張。
 地域医療の充実を求め、市に誠実な対応を訴えました。

 この申し入れには日本共産党の牧山隆市議、内田隆英両市議と原口ひふみ予定候補も同席しました。