年金者組合が「年金学習会」
 人間を大事にする政治を

 「国民年金のしくみ」と「厚生年金についての基礎知識」をテーマにした学習会が29日、長崎市内で開かれました。
 これは年金者組合長崎県本部が主催したものです。

 講師の道上綽良(のぶよし)し社会保険労務士は、政府の新年金制度の基本7項目を示し、「具体的な内容や時期は示されず全く期待できません」と批判。「私たち年金者は『最低保障年金制度』の実現を主張しています」と述べ、年金のガイドラインを説明しました。

 参加者からは多くの質問が出され、一つひとつについて道上氏が丁寧に回答しました。

 最後に道上氏は、「日本の年金制度は取る分は多く、支給は少なくが基本方針」と強調し、「日本は生活保護が約190万人。その基準以下で生活している人が1000万人もいる。貧困層の広がりは危機的で、もっと人間を大事にする政治が求められている」と訴えました。

 参加者からは、「政治を変え要求を実現するためにも、年金者一揆2010・鉄橋総行動を成功させよう」、「今日の年金学習を力に当面する諸課題と秋の仲間づくり月間を必ず成功させよう」などの発言がありました。