「しんぶん赤旗」2010/9/12
自衛隊が街頭武装行進 
住民ら抗議/佐世保

 迷彩服を着用し、銃器を携行した自衛隊員約200人が11日、長崎県佐世保市のアーケード街を武装パレードしました。

 陸上自衛隊西部方面普通科連隊によるもので、毎年行われています。
 
 佐世保原水協と同平和委員会、佐世保地区労などがそれぞれ抗議集会を開き、「子どもたちに銃を見せるな」といっせいに唱和しました。

 日本共産党の山下千秋市議によると、9月上旬、自衛隊にパレード中止を申し入れた際、担当者は「ありのままの姿をみてもらい、市民の信頼と理解を得たい」など答えています。

 同隊は、2002年3月に設立された特殊部隊で、 「日本版海兵隊」(山下市議)です。

 抗議集会周辺は警察や自衛隊がものものしく警備し、「自衛隊が道路使用許可をとっている」(警察)として、原水協や平和委員会が排除されかけましたが、参加者はこれに抗議し継続しました。

 山下市議は、「自衛隊の『ありのままの姿』、軍隊なんだと(市民に)認知を迫り、憲法改悪を押し広げようという意図を持っている」と批判しています。