県庁舎建設 県民の声を良く聞いて 
市民の会がつどい

 長崎県で大きな問題となっている「県庁舎建設」問題。県庁舎整備構想案への意見募集期限が迫る中、「くらしと地域を考える長崎市民の会」(代表 吉田省三長崎大学教授)は7日、「県庁舎建設を考えるつどい」を開きました。

 最初に県庁舎基本構想策定室の永松和人室長が、県が作成した「庁舎整備構想案」に沿って報告しました。この中で松永室長は、埋め立て地である長崎魚市跡地に県庁を移設・新築する案について、「現在地立て替えは費用がかかる。埋め立て地でも地震の被害に耐えられる」など説明しました。

 これに対して参加者からは、「災害対策が第一と言うが、なぜ安全な現在地から、埋め立て地に移転するのか」、「現在の庁舎の耐震化工事では、室内に手をかけない工法を検討しているのか」、「長崎『新幹線』とリンクさせた市中開発を優先した計画ではないか」、「埋め立て地が安全という根拠があいまい」など、様々な疑問が出されました。
 また、「県民のくらしは厳しい。強引に計画を進めるのでなく、県民の意見をしっかり聞いてすすめてほしい」という意見も出されました。
  
 市民の会の山本誠一事務局長は、「10日の消印まで有効です。ぜひ、今日のつどいで感じたことを意見して、積極的に県に送ってほしい」と、呼びかけました。