「しんぶん赤旗」2010/7/31
新安保防衛懇報告案に抗議 
非核の県民の会

 29日、長崎県庁で記者会見した非核の政府を求める長崎県民の会の中村尚達(弁護士)代表世話人は菅直人首相の私的諮問機関である「新たな時代の安全保障と防衛に関する懇談会」が菅首相に提出する報告書案に「非核三原則の見直しのなし崩し的な撤廃を断じて許すことができない」との抗議文を菅首相や、新安保防衛懇のメンバー全員に送付すると表明しました。
 抗議文は28日開催した同県民の会総会で採択しました。

 中村尚達代表世話人は、「核持ち込みを認めることは、日本が完全にアメリカの核戦略体制に組み込まれる、日本が他国からの核攻撃に直接的にさらされることになる。核廃絶へ向かっている世界の潮流に逆行するものだ。唯一の被爆国としての核廃絶のリーダーシップをとるべき日本が今後の核廃絶を主導することは不可能となってしまう。政府に非核三原則の法制化を求め、核廃絶へ向けて世界に先がけた努力を要求する」と述べました。