「しんぶん赤旗」2010/7/18
有明海再生 開門必ず
 訴訟原告団が報告集会 
 
 有明海沿岸の漁民が国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防排水門の開門を求めている「よみがえれ!有明」訴訟で、原告・弁護団と支援者は16日、長崎地裁での口頭弁論が終わったあと報告集会を開き、「必ず開門を勝ち取ろう」と決意を新たにしました。

 長崎地裁10月4日結審
 真奈木昭雄弁護団長が裁判の到達点などついて報告。弁論後に開かれた進行協議で10月4日に結審することが決まったことを紹介し、「年内に即時開門の判決を勝ち取るため、最後の正念場す」と語りました。

 同日、原告団が申請した研究者にたいする国の反対尋問について、「細かい点を指摘しただけで、争点の”本丸”には触れられなかった。十分な論立てがなく、尋問そのものが破綻していた」と指摘。「もう開門以外に選択肢がないことが明確になった。大きな世論で政見を包囲し、早期開門を勝ち取ろう」と訴えました。

 支援に駆けつけた漁民が「海にでいる仲間は、『何も取れない』と嘆いている」と深刻な実態を告発し、「早く開門して有明海を元に戻してほしい」と述べました。
 この日の弁論で証言した原告の漁民が「最後までご支援を」と呼びかけました。