「しんぶん赤旗」2010/6/4
診療報酬引き上げて 
共産党が長崎市医師会と初懇談

 日本共産党と長崎市医師会との懇話会が1日、ホテルニュー長崎で開かれました。党からふちせ栄子参院選挙区候補、堀江ひとみ県議、津村国弘、中田剛、内田隆英、牧山隆、中西敦信各市議と原口ひふみ市議候補が、医師会から野田剛稔会長ほか理事、事務局16名が出席しました。党と医師会との懇談は初めてのことです。

 市議団は、診療報酬や後期高齢者医療制度、地域医療などに対する医師会の見解について質問。医師会は医療の現状を説明し、ワクチン行政、ガン対策などについて要望しました。

 中田市議は、国保世帯の多くが低所得者であり、保険税や医療費が重い負担となって病院にかかれない人が増えている実態を紹介しました。

 野田会長は、構造改革による医療費抑制策が医療崩壊を招いたとの認識を示し、診療報酬の10%以上の引き上げを求めました。また、理事らは国のモデル事業となっているガン緩和ケア事業が3年目の今年度で期限が切れることから、市の事業として継続するよう要望しました。

 さらに、予防に力を入れることが医療費を抑制することにつながると強調し、子宮頸ガンや肺炎球菌ワクチン接種への公費助成を求めました。
 堀江県議、市議団は、要望事項の実現に力を尽くす決意をのべました。
 建設中の新市立病院については次回協議することを確認しました。