「しんぶん赤旗」2010/5/29
諫早開門に反対 長崎県議会
 共産党は開門要求


 諫早湾干拓潮受け堤防の開門が大きなヤマ場を迎えるなか、長崎県議会は28日、開門調査反対の意見書を賛成多数で可決しました。

 日本共産党の堀江ひとみ県議ほか3人が反対しました。

 意見書は、国が十分な調査をせず、国民の生命、財産を危険にさらすことはあってはならないとして、地元の同意のない開門調査に反対しています。

 反対討論に立った堀江県議は、「調整池がこのまま存在し続ける限り、漁業被害が起こりうる」と指摘し、今必要なのは背後地の排水対策だと強調しました。「漁業被害は深刻であり、開門はまったなしの状況」だと述べ、すみやかな開門を求めました。

 開門をめぐっては、諫早湾干拓事業検討委員会が4月、赤松広隆農水相に「開門調査を実施することが適当」とする報告書を提出しています。

 赤松大臣は、参院選前までに開門調査の方向性を出すことを表明しています。31日に赤松大臣が来県し、知事や諫早市長と面談することになっています。(大臣来県はその後中止に)

 堀江県議は、「今回4人が着席して反対しました。県議会も長い目で見れば開門を求める議員が増えています。今後も開門へ向けてがんばりたい」と話しています。