「しんぶん赤旗」2010/5/9
原爆症認定へ 被爆者ら訴え


 原爆症認定集団訴訟を支援する会・長崎は8日、JR長崎駅前高架広場で裁判所あての「公正な判決を求める署名」活動を行いました。

 長崎被災協の山田拓民事務局長がマイクを握り、「裁判官が公正な目で判断すれば、すべての原告が救われる判決になります。署名で裁判官を励まし、全員勝訴の判決を勝ち取りたい」と呼びかけました。

 市民らは次々と署名に応じ、「がんばってください」などと声をかけていました。

 昨年、日本原水爆被害者団体協議会と内閣総理大臣との間で「確認書」が交わされ、原爆症認定集団訴訟は終結に向かいつつあります。

 現在、長崎地裁では第2陣訴訟が結審し、7月20日に判決が出される予定です。16人の原告のうち6人が未認定です。

 山田事務局長は、「認定申請の90%がふるい落とされている」と指摘し、審査のあり方に疑問を呈しました。

 「このような審査のあり方を改善させるためにも長崎地裁での判決が大切」だと訴えました。

 原告・弁護団は認定制度の抜本的改訂を求めています。