「しんぶん赤旗」2010/5/5
憲法を守り生かそう
 長崎で国民投票法を学ぶフェスタ

  「ながさき9条フェスタ2010春」(実行委員会主催)が3日、長崎市公会堂で開かれ、市民約700人が憲法について考えました。

 県九条の会事務局で長崎大学の井田洋子准教授が講演しました。

 井田氏は、現憲法は世界が共通する価値観を持ったものだと強調。

 改憲論者の多くは憲法の普遍的な価値を否定し、明治憲法の価値観を懐かしんでいると批判しました。

 政府自身が憲法を疎んじてきたと指摘。ビラ配布で逮捕された事件を例に憲法が生かされているとは言えず、「憲法の役割は終わっていない」と語りました。

 憲法9条は人類がたどりついた理想であり、理想を現実に合わせようとすることを批判。「まっすぐな目で憲法について考えてほしい」と訴えました。国民投票法について、「改正」を進めるための手続法になっているとその問題点を指摘しました。

 コント集団「ザ・ニュースペーパー」が普天間基地移設に悩む鳩山首相などを風刺し、会場を沸かせました。

 終了後、参加者はのぼりや風船を手に鉄橋まで行進しました。
 50代の女性は、「改憲のことが国民に十分知らされていません。知らせる運動を強めたい」と話しました。