「しんぶん赤旗」2010/3/20
普天間質問通告を削除 
川棚町議長に共産党が抗議

  日本共産党長崎県北部地区委員会と党北部地区議員団、党川棚支部は18日、川棚町議会議長に、久保田かずえ町議の「普天間基地の大村移設」に関する一般質問通告の削除を撤回し、質問させるよう申し入れました。

 久保田町議の一般質問通告はいったん議会運営委員会で受理されたものの、その後初手安幸議長が「国政問題であり町政になじまない」として職権で質問を削除しました。

 申し入れ書は、質問通告削除は民主主義に反する行為であると批判しています。

 申し入れで初手議長は、「町村の一般事務の範囲を超えているから職権で削除した」とのべました。

 生月光幸党支部長は「議会での議員の発言は自由を保障することが大前提」だと指摘し、「町民の中に騒音や犯罪への不安が多い。議長が町民の声を独断で切り捨てることができるのか」と反論しました。

 石川悟地区委員長は、議長の職権による発言の禁止は地方自治法132条に限られていると述べ、議長の職権乱用に抗議しました。

 県内のほかの町議会でも基地移設に関する一般質問が行われていることを紹介。「国政問題ほど町民の福祉と安全にかかわっている」として質問させるよう強く申し入れました。