「しんぶん赤旗」2010/3/16
漁民の生活守って
 口頭弁論 2漁協提訴受け陳述

 国営諌早湾干拓事業で設置された潮受け堤防の排水門開門を求めている、「よみがえれー・有明海」小長井・有明訴訟の第13回口頭弁論が15日、長崎地裁(須田啓之裁判長)で開かれました。

 原告団長の松永秀則さんと市橋康之弁護士が意見陳述しました。

 諌早湾内の瑞穂、国見両漁協の漁民が提訴したことを受け「諌早湾内で漁業を営む者に共通する思いを伝えたい」と語った松永さん。

 国が3年間のアセスメントを準備していることについて「明日の生活もままならない漁民にとり、気の遠くなるような時間。漁民がみんないなくなるま
で待たせておけばいいと言われているかのうです」と批判しました。

 口頭弁論後、原告団、「諌干への公金支出をやめさせる会」「よみがえれ!有明海」訴訟を支援する長崎の会が中村法道県知事に対して、全国から
寄せられた、開門調査と防災・営農対策を求める2万6244人分の署名を提出しました。