「しんぶん赤旗」2010/3/9
海兵隊移設 市長ただす
 佐世保山下市議

  普天間基地の長崎県大村市(海上自衛隊大村航空基地)への移設案に合わせ、同基地の歩兵部隊を佐世保市の陸上自衛隊相浦駐屯地に、相浦の西部方面隊を沖縄に移動する案が上がっています。

 5日、日本共産党の山下千秋佐世保市議(写真)は代表質問し、朝長則男市長に普天間基地移設反対を明確に表明するよう強く求めました。

 山下市議は、在日米軍基地は日本の防衛と無関係であり、米国の世界戦略のための殴り込み部隊だと指摘。世界で軍事同盟がなくなりつつある中、規模も質も強化されている日米安保条約の異常さを告発しました。

 佐世保が遠征打撃群の母港とされていることや前畑弾薬庫の危険性への市長の認識をただしました。

 「代わりをさがさなければ(前畑弾薬庫)を返還しない」という態度は、日本国民の安全など眼中にない世界戦略中心の勝手な態度だと批判。本国に持ち帰るべきだと主張しました。

 普天間移設について、地元できっぱりと反対を表明することが重要だとして、「市長が容認できないと述べたことは意味があること」だと述べ、あらためて市長の意思を確認しました。

 朝長市長は、「西部方面隊は西方の守りとして必要不可欠。自衛隊員は佐世保市民として貢献しており、容認できない」と述べました。