普天間基地移設
 受け入れられない−大村市−

  鳩山首相の私的勉強会の提案は、普天間基地海兵隊ヘリコプター部隊を長崎県大村市の海上自衛隊大村航空基地へ移設し、それと合わせ海兵隊陸上部隊を佐世保市の陸上自衛隊相浦駐屯地へ移転。

 相浦駐屯地の自衛隊を沖縄に移すというものです。

 大村市では12日、市議会が「市民生活に重大な影響を及ぼす」として移設に反対する決議をあげ、市長も「絶対反対」を表明しました。

 大村基地では、基地と一体となっている長崎空港A滑走路を自衛隊ヘリコプターの訓練に使用しており、その騒音被害に地域住民は長年苦しめられてきました。

 米軍基地が移設された場合も同滑走路を使用すると予想されることから住民に不安が広がっています。

 大村への移設案が報道されてから、A滑走路沿いの古賀島西町内会役員班長会は1月「絶対反対」の決議をあげています。

 A滑走路は今年4月、国交省から防衛省に移管されることになっており、基地強化が懸念されていた矢先の移設案です。

 大村基地は強襲揚陸艦が配備されている米軍佐世保基地から近く、米軍にとっては使い勝手のよい基地といえます。