「しんぶん赤旗」2010/1/30
病院・保育所民間移譲やめよ 
長崎市に予算要望
  市立病院や幼稚園・保育所の民間移譲など「小泉改革」が今なお進む長崎市で「くらしと地域を考える長崎市民の会」(吉田省三代表)は28日、市に2010年度政策要求書を提出しました。

 要請には約10人が参加し、市企画財政部次長が応対しました。

 要求書は
▽野母崎病院、琴海病院の民間移譲計画の撤回
▽新市立病院の直営での経営
▽市立幼稚園・保育所の民間移譲撤回
▽市非正規職員の正規化
▽被爆体験者支援事業で「がん」を対象疾病に加えること
▽三方山産廃処分場の撤去

 など70項目を要望しています。

 吉田代表は野母崎、琴海病院の民間移譲に関し、「住民には『見捨てられた』という意識がある。どの地域の市民も平等に医療が受けられるようにすべき」だと主張。

 旧琴海町の住民は救急体制の貧しさや病院の民間移譲で診療科が減らされる可能性を指摘し、「公営で医療を確保してほしい」と訴えました。

 雇用の問題では、公務の民間委託が進む中で劣悪な条件で働く労働者が増えていることから、長期的な公的就労、公共事業で一定水準の賃金、労働条件を保障する施策を求める意見が出されました。

 次長は、要請に対し「3月中に回答する」と述べました。