「しんぶん赤旗」2010/1/22
学費無償化を早く 
長崎県に私教連が要請

 経済不況の中、私立高校で経済的理由による中途退学者が増えていることから、長崎県私立学校教職員組合連合(塩塚修委員長)は20日、県に私学の「学費無償化」などを要望しました。

 塩塚委員長らは、県内の昨年3月末の3か月以上の学費滞納者が491人(3・7%)、経済的理由による中途退学者が24人との報道(「毎日」)を紹介。

 年度末に向け、滞納者や中退者が増えることが危惧されるとして、国が4月から実施しようとしている就学支援制度を今年度から前倒しして実施するよう求めました。

 また、現在、県の補助により学費が無償化・軽減されている生活保護世帯や低所得世帯について、他県で補助を縮小する動きが広がっていることから補助の継続を要望。

 国の新制度と県の学費減免制度の拡充で、私学の実質的な「学費無償化」を実現するよう要請しました。

 県学事文書課が応対し、担当者は県の補助については継続する意向を示しました。