平和日本私たちの役割 
本島元市長と野中元衆議院議員が対談

 1990年1月18日、「天皇にも戦争責任がある」と発言した本島等・長崎市長(当時)が右翼に銃撃されたことから、言論の自由、平和と民主主義を守ろうと毎年この時期に開かれている「自由と民主主義を願う市民のつどい」(長崎市役所従業員組合主催)。

 18日、長崎市内で開かれた同集会で、野中広務元衆院議員と本島元市長が「戦争をしてはならぬ」をテーマに対談。約400人の市民が話に耳を傾けました。

 野中氏は、過去の戦争責任を果たしていないのは日本だけだと指摘し、「歴史に学び、戦争に手を貸さない平和な日本をつくること、米国に核兵器をなくせと要求することがわたしたちの役割」だと訴えました。

 本島氏は、原爆をはじめ東京大空襲、沖縄戦、南京大虐殺など「みんな残酷さの極限」だと述べ、「戦争してはならぬ」の言葉は戦争を始めた日本に向けられるべきだと強調しました。

 集会では、合唱団が「我が窮状」など歌を披露。「自由と民主主義が花開く社会を築こう」と呼びかける集会アピールが採択されました。

 参加した60代の女性は、「立場は違っても平和に対する熱い思いが伝わりました」と感想を語りました