「しんぶん赤旗」2010/01/08
世界の子の壁画 
長崎でキッズゲルニカ展

  長崎県美術館でキッズゲルニカ展が開かれています(10日まで)。

 キッズゲルニカとは、縦3・5b、横7・8bの巨大なキャンバスに子どもたちが平和の壁画を描くというもので世界各地で取り組まれています。

 画家ピカソがスペイン市民戦争でゲルニカ空爆に抗議して描いた「ゲルニカ」と同じ大きさです。今回、11か国12点、長崎の小中学生の作品8点計20点が展示されています。

 「平和な世界」は、長崎市の山里小学校と米国フロリダ州の子どもたちの合作です。米国の小学生が描いたフロリダの自然や学校など8枚の絵をもとに長崎の子どもたちが仕上げました。

 手をつなぐ子どもたちや鳩、原爆で多くの児童が犠牲になった同校に建つ「あの子らの碑」などが描かれています。

 中国上海の小学生は、「和平舟」が未来に向かうようすを、赤を基調に水墨画の技法を用いて表現。

 独立戦争で辛い生活を強いられた東ティモールの子どもたちは、戦争が終わり平穏な日常を取り戻した喜びを明るい色使いで表わしています。

 この展覧会は、今年被爆綜年とキッズゲルニカプロジェクト15周年を記念して長崎で開かれたものです。現在、平和壁画は約200点。各国で展覧会が開かれています。