「しんぶん赤旗」2009/12/26
仕事、住宅、生活保護、つなぎ資金…中高年の相談多く
ワンストップサービス 長崎市

 年末を控え、住居や生活の困難をかかえる失業者の相談を受け付けるワンストップ・サービスが21日、長崎市で取り組まれました。ハローワーク長崎や長崎市、時津町、長与町、社会福祉協議会などが連携して相談にあたりました。

 労働局によると、この日相談に訪れたのは47人。その多くが中高年だといいます。

相談内容は職業相談20人、住宅に関するもの12人、生活保護やつなぎ資金29人、メンタル相談5人、多重債務が5人などとなっています(重複あり)。

 相談に訪れた、派遣切りに合ったという48歳の女性は県外の大手企業で派遣事務員とし働いていたといいます。
 「まさか自分が派遣切りに合うなんて思っていませんでした。この年では仕事もありません。これからの生活が不安でしたが、担当者はよく相談に乗ってくれて、ほっとしました」。

 25歳の男性は人員整理で解雇され「親が病気で入退院を繰り返している」ため、住宅や生活保護に関して相談。「役所には相談しようと思わないが、ここなら相談しやすい」と話しました。

 担当者は、「求職と生活保護、多重債務など複合的な相談、切羽詰まった相談も多く寄せられた。ひとつのところで相談できるところに安心感があるのでは」と話しました。