「しんぶん赤旗」2009/12/17
外国人研修制度改善して
 連労連が訴え

 劣悪な労働条件で働かされている中国人研修・実習生への支援を呼びかけようと、長崎県労連と「朋友―中国人研修・実習生を守る会」は14日、長崎市鉄橋で宣伝しました。

 支援者は「国際貢献・協力」という美名のもとに「奴隷労働」ともいうべき状況で働かされている研修・実習生の実態を告発するチラシを配布しました。

 宣伝には、島原半島の縫製工場で働く中国人実習生3人が参加し、「時給400円の残業手当で月180時間も残業させられました。

 パスポートや通帳を取り上げられ、不満をいうと中国に帰すと脅されました。わたしたちの人権を守ってほしい」と訴えました。

 実習生たちは県労連一般労組に加盟。研修・実習生が安心して働けるよう外国人研修・技能実習制度の改善を求めています。

 県労連によれば、この制度で働いている研修・実習生は全国で約20万人。長崎県でも縫製工場や農業法人で働いており、送り出し機関に払う「仲介料」のために多額の借金をしているといいます。

 県労連では「外国人研修制度とそこで人権侵害がおこなわれていることを知ってほしい。実習生らに苦しい思いをさせないために制度を改善してほしい」と話しています。