「しんぶん赤旗」2009/12/9
憲法守る「赤紙」行動 
母親大会連絡会 長崎駅前で宣伝


 太平洋戦争の開戦記念日の8日、長崎県母親連絡会はJR長崎駅前の高架広場で「赤紙」(召集令状)を配り、平和の大切さを訴えました。

 メンバーは、「赤紙一枚で戦場に駆り出される世の中にしてはなりません。再び夫や息子を戦場に送らないために憲法9条を守りましょう」と呼びかけました。

 行き交う市民らは赤紙を受け取り、めずらしそうに見入っていました。中には「貧しい者ほど徴兵を逃れられない」と怒りをぶつける年配者もありました。

 広場のいすに腰掛け赤紙を熱心に読んでいた70代の女性は、「終戦は小学校3年生でした。当時は食べるものもなくて大変でした。平和な世の中が一番です」。

 50代の男性は、「どうして憲法を変える必要があるのかわからない。どこをどう変えようというのか。今のままでいい」と語りました。

 「12月8日が何の日か知っていますか」の問いに若い女性2人はいずれも「知らない」と答えましたが、「憲法9条」については2人とも「変えようという話があることは聞いていますが変えないほうがいいと思います」と話しました。