「しんぶん赤旗」2009/12/04
放射線量多く危険大 
プルサーマルで学習会


 佐賀県玄海町でプルサーマルが始動する中、長崎県保険医協会は11月28日、長崎市で学習会を開き、戸田清長崎大学教授を講師にプルサーマルの問題点について学びました。市民約60人が参加しました。

 戸田氏は、プルサーマルで使われるMOX燃料は制御装置の効きが悪く、ウラン燃料に比べ放射線量が約1万倍と極めて多いと指摘。
 重大事故が起こった場合の被害は普通の原発に比べはるかに大きいとその危険性に警鐘を鳴らしました。

 しかも日本のMOX燃料はプルトニウムの含有率が高くさらに危険であると述べ、「前人未踏の実験をしようとしている」と警告。

 使用済みのMOX燃料の処理についても未検討のまま見切り発車することを批判しました。さらに、「原発は熱効率が悪く、熱汚染を引き起こす」と指摘。

 「原発のごみは100万年後の環境にまで配慮する必要がある」と述べ、原発を温暖化対策として推進することに異議を唱えました。

 玄海町でプルサーマル反対運動を進める住民も参加。MOX燃料の「安全性」への疑問を投げかけました。

 参加した30代の女性は、「知らないことは罪です。学んだことを周りに広げていきたい」と話しました。