「しんぶん赤旗」2009/11/22
米軍、弾薬投棄たびたび
 佐世保でずさん管理明らかに


 昨年10月、米軍佐世保基地の米兵が佐世保港に銃弾約3300発を不法の投棄した事件に関連し、20日、米軍の弾薬管理がずさんであり、このほかにも投棄等がおこなわれていたことが米軍の資料により明らかになりました。

 この資料は、当該事件にかかわる米海軍犯罪捜査局と佐世保基地司令官の捜査報告書で、「さい塾」の梅林宏道代表らが米情報公開法に基づき入手したものです。

 この事件の尋問調書や佐世保基地における弾薬管理の実態に関する調査が記載されているといいます。

 梅林氏によれば、佐世保基地の弾薬の出納管理は資格を持った者もチェック体制もなく行われるなどずさんであること、「昔よくやていた」などの供述などから弾薬投棄がたびたび行われていたことなどが明らかになったと述べ、海に投棄された弾薬回収にも疑問があると指摘しました。

 梅林氏は、「米軍車両が日常的に基地の外に出て基地間の移動を行う佐世保基地において、事前報告制度や日本側の点検の権限が地位協定上の確保されるべき」と述べました。

 日本共産党の山下千秋・佐世保市議は、危険な弾薬の基地からの持ち出しをチェックする体制も管理のルールもなかったという危険な実態が明らかになった。地位協定を見直し、日本の安全に対する関与ができる体制が必要」だと話しています。