「しんぶん赤旗」2009/11/14
介護報酬引きあげて
 医労連が署名呼びかけ

 重労働、低賃金の介護労働者の処遇改善を求めて、長崎県医労連は8日、県労連とともに長崎市の大丸前で介護保険制度の抜本的改善を求める宣伝・署名活動を行いました。

 署名は、処遇改善と合わせ、介護報酬の引き上げや保険料・利用料の引き下げ、サービス利用制限の取りやめを求めています。

 メンバーは、労働条件の悪さから労働者が定着しない介護現場の実態を話しながら、署名を呼びかけました。

 署名した介護福祉士の青年は、「夜勤しても月10万円ちょっとの給与しかありません」と話し、72歳の女性は、「保険料をとったうえに使うときも(利用料を)とるなんてひどい」と少ない年金から保険料を差し引かれることへの憤りを口にしました。

 署名にとりくんだ介護労働者は、「低賃金で男性が結婚を機に退職せざるを得ない職場です。安心して働ける職場にしたい」と語りました。

 同医労連は11日、介護で働く人の電話相談に応じました。
 「給料が安く、転職したい」など相談が寄せられたということです。

 相談を受けたメンバーは、「介護報酬が低く、事業者や利用者、労働者もみんなが不安な状況です。制度を変えることが必要です」と話しました。