「しんぶん赤旗」2009/11/14
佐世保市 水道料金値上げ案撤回
山下市議と市民が運動

 9日開かれた佐世保市議会企業経済委員会で、川田洋副市長は継続審議になっていた水道料金値上げ議案を撤回することを明らかにしました。

 同議案は、定例9月議会に提案されていたものです。来年4月から段階的に29.35%値上げするもので、値上げ分の一部が石木ダムの建設費に充当されることになっていました。

 これに対し、日本共産党の山下千秋市議(写真)らが「ただでさえ暮らしが困難ななかで、3割もの値上げは市民生活を窮地に追いやるもの」と反対の論戦をおこないました。

 民主商工会など市民団体も反対署名運動を広げるなか、9月議会では値上げ議案は採決されず、継続審議となっていたものです。

 川田副市長は、撤回の理由として「議会から、水道局だけでなく市長部局といっしょに検討すべきものとの指摘を受け、再検討するために9月議案提案を撤回する」と述べました。

 しかし、背景には、石木ダム建設が不透明になっているもとで、ダム建設費を水道料金に上乗せする矛盾があると見られています。

 山下市議は、「石木ダム建設が行き詰まっていることの表れ」だと話しています。