「しんぶん赤旗」2009/11/11
被爆した浦上天主堂前で、核廃絶署名

 信徒12000人のうち約8500人が原爆の犠牲になった長崎市の浦上教会で、長崎県署名推進委員会は8日、「核兵器のない世界を」の署名にとりくみました。30分で166人から署名が寄せられました。

 午前10時30分ミサが終わり、帰途につく信者にメンバーがチラシを配りながら署名を呼びかけると、信者たちは次々と署名に応じていました。

 語り部をしているという75歳の被爆者の女性は原爆の恐ろしさを後世に伝えていきたいと話し、若い女性は、「核兵器を使えば使った側も滅びるということを認識すべきです。武力ではなく対話をしなければなりません」と語りました。

 このとりくみは、ミサのなかで署名を呼びかけるなど浦上教会の積極的な協力を得ておこなわれました。

 先月、県署名推進委員会の片山明吉事務局長らがカトリック長崎大司教館の高見三明大司教と懇談。高見大司教は、「キリストの教えは非暴力。行動がないと平和は訪れない」と署名に応じたということです。その後、片山氏らが浦上教会を訪問し、今回のとりくみとなったものです。

 県推進委員会は6日、市内の寺院、教会、神社など宗教団体を訪問。署名への協力を要請しました。