「しんぶん赤旗」2009/11/11
三菱造船所のたたかい本に
 長崎で出版記念会
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 日本共産党三菱長崎造船所委員会がこのほど出版した「三菱もうひとつの素顔」の出版記念会が4日、長崎市内で開かれ、関係者約80人が集いました。

 長崎造船所で働いた経験をもつ漫画家の西山進さんも駆けつけ、「あの激しいたたかいを乗り越えた労働者の息吹が伝わった」とあいさつ。

 編集委員の一人として大塚一敏さんが出版の意義について話しました。

 三菱が発刊した「長崎造船所150年史」に触れて、そこには組合分裂や「職場八分」などそこで働く生きた労働者の姿は語られていないと指摘。

 「ものをつくる労働者の値打ちや人の絆の大切さを無視した、強欲な資本が語る歴史は許せない」と題名に込めた思いを語りました。また、臨時工制度撤廃のたたかいを紹介し、「今、非正規・派遣労働に苦しむ青年労働者へのエールでもある」と述べました。

 参加者からは出版を歓迎する声が相次いで出されました。

 本書がしんぶん赤旗「潮流」(10月31日)で紹介され、全国から注文が相次いでいます。

 これまでに約1000部を普及。「日本の近現代史だ」など多くの反響が寄せられています。定価1500円。お求めは日本共産党長崎県委員会095(849)6481へ。