「しんぶん赤旗」2009/11/04
精神保健福祉会連合会
患者と家族に安心社会を
 長崎市で全国大会


 精神障がい者とその家族が安心して暮せる社会をめざして活動している全国精神保健福祉会連合会(みんなねと)と長崎県精神障害者家族連合は10月29日、30日の両日、長崎市で「第2回全国精神保健福祉家族大会」を開き、約1500人が参加しました。

 連合会の川ア洋子理事長は、「障がい者が普通に地域で生活できる社会をどうつくっていくか。政権交代した今こそ声を上げるチャンス」とあいさつしました。

 29日は活動報告と講演が行われました。厚労省の担当者は、精神疾患患者の現状とその医療体系の見直し、地域生活支援の強化策などについて報告を行いました。

 早稲田大学の田中英樹教授が基調講演。世界と日本の精神障がい者の現状について述べ、障がい者が地域で生活するために必要な支援のあり方について語りました。

 記念講演した東俊裕弁護士は、「障害」の定義に触れながら何が差別なのかの基準が必要だと述べ、障害者の人権確立のために差別禁止法制定の必要性を訴えました。

 30日は、「家族会活動」「就労支援」など5分科会で報告、質疑応答が行われました。

 日本共産党の堀江ひとみ県議も来賓として出席しました。