「しんぶん赤旗」2009/10/30
堤防開門に理解を 
共同センターが諫早で訴え


 「諫早湾の干潟を守る共同センター」は24日午後、諫早駅前で、開門を求めて裁判をたたかっている松永秀則原告団長とともに「開門」を求める「5万人署名」活動を行い、1時間で95人が署名しました。

 坂田輝行事務局長は「漁業も農業も共に栄える解決は、県民・市民の共通の願い。『開門』しても、排水ポンプや排水路を整備し、調整池の代替水として本名川や下水の高度処理水を使えば、防災も農業も大丈夫です」と開門への理解を求めました。

 松永さんは「私たち魚業者も諫早市民。市長は農業だけでなく漁業者のことも考えてください。小長井の漁業被害は一刻の猶予も許されない状況です。今すぐ『開門』してください。そうすれば必ず有明海の漁業は再生します。それ以外に方法はありません」と切々と訴えました。

 市民からは、「ムツゴロウなどたくさんの生き物がいて、海をきれいにしてくれていた諫早湾の干潟は守らねばなりません」「塩害防止の堤防補強、本明川と下水の高度処理水利用の提案はいいですね」などの意見が寄せられました。

「共同センター」は26日早朝にも、諫早市役所の労働者に600枚の「開門」チラシを配布しました。