「しんぶん赤旗」2009/10/25
平和への道 私たちが 
 市民3000人が行進
 「平和への道を築こうぼくたちが」。

原爆犠牲者慰霊・世界平和祈念市民大行進が24日、長崎市で行われ、市民約3千人が平和を願って歩きました。

 長崎市はじめ自治会やPTA連合会など101団体でつくる世界平和祈念行事実行委員会主催が主催したもので、今年で38回目です。

 平和公園での出発式で、田上富久市長(実行委員会会長)は、「世界は核兵器廃絶へ大きく流れている。この流れを後戻りさせないことが大切。核兵器のない世界を願う広島・長崎の心を多くの人に伝えよう」とあいさつしました。

 「戦争の扉を閉めるのは私たち」などのゼッケンをつけた参加者は2コースに分かれ、爆心地公園までの約1・5`を歩き、平和を訴えました。

 原爆落下中心地碑前で全員で黙とう。「戦争のない平和な世界を実現するため、一歩一歩前進していくことを宣言します」と長崎市立茂木中学校の生徒たちが起草した「市民大行進宣言」を3年生の山口真理恵さんが読み上げました。

 初めて参加したという県外出身の女性は、「こんなにたくさんの人が参加していることに驚きました。長崎の平和への思いの強さを感じました」と話しました。