「しんぶん赤旗」2009/10/27
石木ダム説明会 
反対意見相次ぐ 

川棚町


 長崎県と佐世保市が川棚町に建設を計画している石木ダムの事前説明会が23日、川棚町公会堂で開かれ、住民ら約150人が参加しました。

 今月、金子原二郎知事が同ダム建設の事業認定申請手続きを進めると表明。事前説明会はその手続きの一環として開かれたものです。

 県担当者が事業概要について説明。川棚川の治水と佐世保市の水不足解消のために石木ダムが必要だと述べました。

 質疑応答では、「県は県民の声を聞いたのか」「ダム建設を強行すれば住民同士反目することになる」「佐世保市の水需要量は減っている。実際の数字を出してほしい」などダム反対の意見が多く出されました。

 出席した県土木部長らは、「議会で建設推進の意見書が上がっており、県民の支持を得て進めている」「申請手続きの中で話し合い、理解をいただきたい」などと答えました。

 この事前説明会の案内が地権者54人に送付されておらず、法的な要件を満たしていないとして説明会の無効を主張する参加者もありました。県は、来月6日にも同様の説明会を開く予定です。

 ダム建設に反対している住民らは、事業認定申請は土地の強制収用につながるものだと強く反発しています。