「しんぶん赤旗」2009/10/17
「開門」を世論の力で
 長崎で署名開始


 諫早湾潮受け堤防排水門の一日も早い開門を求め、「よみがえれ!有明海訴訟」を支援する長崎の会など4団体は15日夕、長崎市の鉄橋で署名活動を行いました。

 署名は4団体が共同で呼びかけたもので、段階的な開門調査とそれに伴う防災・営農対策を早急に求めています。

 開門反対に固執する長崎県に対し、世論の力で開門させようと取り組まれました。この日が初めての署名活動で、4団体では2月末までに5万筆をめざしています。

 メンバーは深刻化する漁民の生活に触れながら、「半永久的に毎年30億円の税金をつぎ込んでも調整池の水質はよくなりません。開門して海水を入れることが解決策です。開門こそ農業と漁業の両立、有明海再生の道です」と訴えました。

 ビラを見て署名した女性は、「開けるべき。自然を壊すのはよくないことです」。中年の男性は、「長崎県の県民所得は低いのに、干拓にお金をつぎ込むのはおかしい」と話しかけてきました。

 支援する会の吉岡賢事務局長は、「県民の多くは開門に賛成していると考える。昨年取り組んだ開門の賛否を問うシール投票でもそれが明らかになった。『開門』の世論を数字で示したい」と署名の意義を語りました。