「しんぶん赤旗」2009/10/10
署名一筆、世界動かす
 国連に願い届け

 来年5月の核不拡散条約(NPT)再検討会議へ向け、原水爆禁止長崎県協議会は9日、長崎市の平和公園で核兵器禁止・廃絶条約の交渉開始、締結を求める「核兵器のない世界を」署名にとりくみました。

 メンバーが「NPT会議に提出する署名です。国連に核兵器廃絶の思いを届けましょう」と呼びかけ、観光客らが次々と署名に応じました。

 原爆パネルに見入っていた初老の男性は、「むごいこと。戦争は殺人です。核兵器はなくす以外にありません。がんばってください」と激励。

 弟を原爆で亡くしたという男性は自らの戦争体験を語りながら、「核兵器は廃絶せん限り、平和にはならん」と強い口調で話しました。

 この日、外国人観光客も多く訪れ、韓国、中国、タイ、スイス、ドイツなど国際色豊かな署名となりました。

 中南米のガイアナから研修で来たという男性は、「核兵器は人間性を否定する最悪の兵器」だと述べ、「世界のリーダーたちは、核兵器廃絶について話し合い、署名すべきです。それが人間らしい世界を存続させ、次世代の子どもたちが人間らしく暮らせる世界をつくることです」と語りました。