「しんぶん赤旗」2009/9/26
市民のための病院に 
長崎市民の会がつどい
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 長崎市が進める新市立病院建設計画をめぐって「くらしと地域を考える長崎市民の会」は18日、長崎市内で会合を開き、「市民のための新市立病院」をめざす取り組みについて話し合いました。

 長崎市は、市民病院と成人病センターを統合して新市立病院とし、その建設をPFI方式で進める計画です。また、来年度にも両病院を地方独立行政法人化することを検討しています。

 集会では、市に寄せられた新市立病院整備基本計画へのパブリックコメントや計画の概要を紹介。牧山隆、中西敦信両市議が新市立病院に関して議会報告を行いました。

 討論では、「計画の全体像が市民に示されていない」「企業が病院の利益を吸い取る構図が見える」「病院職員は『独法化で市民の命が守れるか』『労働条件がどうなるか』と不安を抱えている」など計画の問題点が指摘され、自治体病院の役割を市民に知らせる必要性が語られました。

 また、議会や病院関係者の中にもPFIや独法化への疑問が広がっていることが報告されました。

 市民に計画の問題点を知らせ、共同を進めようと集会や地域での懇談会など今後の取り組みが提起されました。