「しんぶん赤旗」2009/9/2
子を笑顔で育てるために 
九州保育合研集会開く


 「愛 夢 絆 輝く未来へ」。第40回九州保育団体合同研究集会が8月29,30日の両日、長崎市で開催され、約1100人の保育士や保護者などが集いました。

 集会は、平和をテーマとする記念講演や歌・映画、各講座、21分科会など多彩な内容で取り組まれました。

 講座では、立教大学の浅井春夫教授が「子どもの貧困」のしくみとそれを克服するためにどうすべきかを語り、鹿児島大学の伊藤周平教授は「保育制度改革」の問題点について解明しました。

 「保育政策と保育運動」の分科会では、保育所の民営化反対の運動など3人が報告し、活発な討論が交わされました。「保育士の労働条件が保育の質に影響」など、保育水準の最低規範となる公立保育所の役割を強調する意見が多く出されました。

 閉会集会で、子どもたちの「しあわせ平等」のために「親と保育者が子どもを真ん中に手をつなごう」と呼びかける集会宣言が採択されました。

 参加者から、「公立でも私立でも無認可でも、すべての子どもが笑顔ですこやかに育つよう、おとなたちががんばらなきゃいけないですね」(40代女性)などの感想が寄せられました。