「しんぶん赤旗」2009/8/15
今度は共産党 
「痛み」体験 ブレない党を
四年前は自民投票 元ソニー派遣労働者

 11日、長崎市で開かれた日本共産党演説会で党への期待を表明した元ソニー派遣労働者(34)の発言をご紹介します。
 写真は堀江県議の質問を傍聴するソニー労働者。


 ぼくは前回の総選挙で小泉元首相に扇動されて自民党に投票しました。「小泉構造改革」を選択した結果は、半年前まで諫早のソニーの半導体製造工場で働いていたぼく自身が「派遣切り」にあうという形で跳ね返ってきました。

 改定を重ねてきた労働者派遣法は大量の非正規労働者を生み、現場では無法が横行。労働者は未曽有の不景気であっさりとクビを切られ、使い捨てられる。ぼくはその「間違った流れ」を身をもって体験したのです。
 
 自民党の「痛みを伴う改革」は、「格差社会」の底辺で生活していたぼくに「痛み」を与えました。大企業優先の「強きを助け、弱きを挫く」政治に強い憤りを感じています。

 今、「ブレる」という言葉がはやっています。自民党は言うまでもなく、政権交代と意気込む民主党も、鳩山党首の個人献金問題などでブレまくっています。唯一、企業献金、政党助成金を受けない日本共産党はブレません。しがらみがないから大企業にもまっすぐに正しい主張ができるのです。

 ぼくは労働組合に加入し、解雇を不当として派遣元と争ってきました。その中で、ぼくが感じたことと最もリンクしていたのが共産党でした。

 県議会でソニーに直接雇用を知事に要請した堀江ひとみ県議はじめ党の主張と活動はぼくらの活動と常に共にありました。佐世保の演説会で市田書記局長の話を聞いたぼくは、「傍観者」ではなく「当時者」の意識を持ち始めるに至りました。

 今、選択の時です。自身の間違った選択によって、社会の不均衡さを実際に体験したぼくに迷いはありません。企業のための社会ではなく、当たり前の義務を果たし労働している人間が当たり前の生活をして、当たり前の権利を主張できる、そんな当たり前の社会を守るためにぼくは迷わず日本共産党を応援します。