「しんぶん赤旗」2009/7/28
諫早市で戦争パネル写真展


 「記憶に残そう戦争の事実」。長崎県諌早市で23日、写真パネル展が開かれました。「青空」学習会、憲法九条の会・諫早など5団体の共催です。

 会場となった本町アーケードには、原爆や沖縄戦、戦時中の子どもたちの生活などの写真パネルが展示され、多くの市民が写真に見入りました。

 写真展示のほかに、折鶴や絵手紙のコーナーも設けられ、ビデオ上映、コーラスなど多彩な取り組みとなりました。

 写真を見た市民は進んで署名コーナーに寄ってきて署名し、親子で鶴を折る姿なども見られました。

 「母さんコーラス樹」が平和の歌を披露し、市民から拍手が送られました。「石の鐘」「イラクからの告発」のビデオが上映され、浄土真宗本願寺派正福寺の山口光昭住職が法話。宗教界が戦争に協力したことを「恥ずかしい歴史」だと述べ、「非戦は選択肢の一つではない。最も大切なもの」だと強調しました。

 写真に見入っていた被爆者だという女性は当時の話をしながら、「写真をみると辛くなります。戦争が好きな人は誰もいません」と涙ぐみました。親子で署名した母親は、「子どもたちのために核兵器はなくなってほしいです」と語りました。