「しんぶん赤旗」2009/7/29
「長崎の保育充実する会」が総会開
 保育所はこどもの防波堤

 安心して子育てできる長崎市をつくろうと活動する「長崎の保育を充実する会」の総会がこのほど、長崎市内で開かれました。

 池山道夫代表が、「保育行政が根本から変えられようとしている。格差が進む中、保育を自治体から切り離すことは自治体の責任の放棄であり、許されない。保育行政の実態を知らせていこう」とあいさつしました。

 長崎大学講師の小西祐馬氏が子どもの貧困の現状と保育所の意義について講演しました。小西氏は、貧困が世代的再生産されると指摘し、「再生産を今の子どもで止めることが必要」だと述べ、保育所は子どもの育ちを守る場であり、貧困から守る防波堤だと強調しました。

 討論では、「予算不足の中でも文化的な活動の必要性を学んだ」などの意見や子どもの発達のうえで保育所が果たす役割を強調する意見、人手不足の保育現場のきびしい実態が出されました。

 民間移譲が決定した保育所の負担軽減のための活動、移譲が計画されている3保育所を民間移譲させない取り組み、市立保育所の現状を知らせる活動など次期運動方針を確認。

 役員が「明るく、元気に、楽しく。地域で大事と言われる保育所をつくっていこう」と呼びかけました。