「しんぶん赤旗」2009/7/11
石木ダム計画に反対 
 2団体が県庁前で座り込み


 長崎県の石木ダム建設計画で事業認定申請の動きがあることから、建設に反対している「石木ダム建設絶対反対同盟」「石木川の清流を守り、川棚川の治水を考える町民の会」は8日朝、県庁前で宣伝・座り込みを行いました。

 また、繁華街で事業認定申請しないよう求める署名に取り組みました。

 メンバーがマイクを握り、「先祖代々受け継いだ美しいふるさとを川の底に沈めることは許されない。強制収用につながる事業認定申請は認められない」と訴え。

 支援者らが、佐世保市の漏水問題や低い治水効果などダム建設の問題点を示したビラを配布しました。

 また、約50人が県庁玄関前に座り込み、「石木ダムの建設反対!」「事業認定をするな」などとシュプレヒコール。日本共産党の堀江ひとみ県議、ふちせ栄子衆院比例候補が連帯のあいさつを述べました。

 地権者らでつくる反対同盟のメンバーの一人は、「ダムをつくることが前提の話し合いには応じられない。本当にダムが必要かどうか検討すべき。県のやりかたはおかしい」と批判しました。
 
 大丸前で、署名した市民は「ダムはいりません。自然を大切にしてほしい」と語りました。

 一方、用地契約を結んだ地権者でつくる石木ダム対策協議会が同日、県に建設推進を要望するなど推進の動きも活発化しています。